NHK『ディープピープル』「ヒーロー声優」感想   

8月22日(月)NHK総合『ディープピープル』「ヒーロー声優」、期待以上にさらに面白くて、興奮してしまいました。とてもいい番組でしたね!

本日、8月24日(水)深夜25時10分から再放送あります。見逃された方はぜひ!
http://www.nhk.or.jp/deeppeople/index.html

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以下、思いつくままに私の感想。

●『ER』
まず最初にこれを書いておきたいです。ERの映像(中でも名エピソード「地獄からの救出」)があんなにたくさん観られるなんて予想外で嬉しかった!ダグをフォローして一緒に力を尽くすマーク&キャロル!ERはやっぱり特別だなあ。

●全体について
小山さんの立ち位置が、大ベテランのお二人(野沢雅子さん、古谷徹さん)に対して、控え目な聞き手に回っておられた雰囲気も素敵でした。ベテランのお二人、中堅の小山さん、同じ話題でもお三方それぞれのお考え方を話されていて、プロの技とスピリットについて深いお話、長い年月第一線におられる方々のお話は重みがあるなあと思って聞きました。古谷さんの台本の書き込みがすごい!小山さんのも書き込みされた台本も観たかったなー!あと、これ大阪で撮ってはるんや!というのも驚き。

●小山さんのお話について
小山さんの声の御仕事のジャンルは幅広いですが、この番組では洋画・海外ドラマ吹き替えの方、という位置付けになっていました。今までの小山さんの雑誌orテレビのインタビューではあまり出てないことも言っておられましたよね。

ジャックの「銃を捨てろ!」、原音のイントネーションに沿って日本語をのせていくというお話、マイクの高さのお話、拷問の場面(ジャックが拷問する方じゃなくてされる方のときのうめき声とか)は、普通の会話よりも音の細かなところを気にしなくていいので割と好き、『ER』のときにエピネフリンなど意味のわからない専門用語を事前に図書館で調べた上で臨まれていたというお話など、たまたま今回この番組では『ER』と『24』の話が中心でしたが、2つのドラマだけ特に入念というのでなくて、どの作品に対しても、いつもプロとして日々お話にあったような入念な厳しい積み重ねをずっとされてきていて、あの素晴らしい声の御仕事一つ一つが生み出されているのだなあと、改めて感動しました。

最初のご登場のシーンもよかったですね。あと、吹き替え収録現場は、韓国ドラマ『レディプレジデント』(小山さん=カン・テサン役、9月2日からレンタル開始)と名探偵コナン、いずれもスタジオでの収録現場映像が流れました。アップの映像がたくさんでしたね。小山さんの、台本を持ってモニターに視線をやりつつ演じておられる時の厳しい表情が大好きです。

確かに丁寧で謙虚でいらっしゃる方ですが、私はこの番組で語られた内容は、小山さんの御仕事に取り組まれるときの御自分に対するプロとしてのすごい厳しさだと思って拝見します。自分は下手なのでリハーサルをちゃんと入念にやっていかないとだめなんだ、という趣旨のことをほかのインタビューで述べておられますが、これは相手と会話するときに立場上謙遜した言葉というのでなくて、厳しいプロの目で自分のことを観たときには「自分は下手だから」という御認識にプロであればあるほど、立派な実績のある方であればあるほどそういう厳しい目で自分のことを見る、ということなんだろうなと思います。

時間がない中で1本の作品、明日の収録の準備をしないといけない中でどこまでも御自分に厳しく創っていかれる、もうそこは素人には絶対わからない、コメントすることもできないプロの厳しい創造の世界の境地だよなあと。こういう厳しい場所でいつもいつも闘っておられるんだなあ。でも、その厳しさは、誰に強制されたものでもなく、仕事だからというのはもちろんそうですが、そういうことを超えてより良い演技になるよう厳しく高めていこう、突き詰めていこうとせずにはいられない、骨の髄まで役者であり声優でありプロ中のプロでありという。あれだけすごい才能の上に、いつも御自分に対する厳しい姿勢をお持ちになっていて、全エネルギーを役者として声優としての仕事に注いでおられる方なんだと、改めて思いました。

この日は、夜なかなか寝られずに、今まで拝見した小山さんの舞台の名場面をずっと思い出していましたよ。

●『24』ファイナルのネタバレシーン
あと『24』の「ご臨終リスト」のお話のところで、現在FOXで放送されている24ファイナルシーズンの大きなネタバレシーン(ある人物が撃たれた所)が流れました。DVDは完結してるとはいえ、FOXでの放送はまだあの場面まで行ってなくて今現に楽しみにして観てらっしゃる方がおられるのですから、ちょっとあれはNHKさん、いただけないなあと。ほかのドラマなら、あんまりネタばれネタばれと言い過ぎるのもどうかと思うこともありますが、『24』だけは、観ている次の瞬間にいつだれが「ええ~~~~っ!!!」という展開でどうなるかわからないのが『24』の面白さなので、何もわざわざファイナルのあのシーンを出さなくてもよかったわけですから、とても良い番組だっただけにちょっと残念でした。

●「ディープ桃太郎」
番組サイトにて、現在、番外編「ディープ桃太郎」というのが公開されています。これも本編で拝見したかったですね。面白いです!お三方それぞれ設定が違うんですね。小山さん、「突入!」がちょっとジャック風。
(この件は、Kiyomiさんに教えていただきました。ありがとうございました!)

(追記)
番組途中で、古谷さんと小山さんが共演の『ドリームシップエピソード1/2』の声優さんの集合写真が映りました。この映画すんごく面白い、吹替版がまたプロ中のプロの技、とても楽しめました。
以前に当ブログに書いた感想がこちら。
http://lily63.exblog.jp/15930012
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by lily63 | 2011-08-24 18:23

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